腰対策に良いと言われている高反発マットレスは、安くても1万円以上はする為、間違ったマットレスを選んでしまうと、最低でも3年以上は、そのマットレスで寝る事になり、ますます腰への負担を感じる恐れがあります。

高反発マットレスには、樹脂タイプからウレタンタイプまで様々で、どれを購入したら良いのか分からなくなってしまいます。

そこで今回は、今までに、腰でお悩みの患者さんを何百人、何千人と診てきた、腰のプロフェッショナルである医師/柔道整復師/理学療法士/鍼灸師/整体師/介護福祉士の方々111名に集まって頂き、腰対策に重要な6つのポイントに関して、話題のマットレスを徹底的に比較して貰いました。

西澤先生
自分と合わないマットレスを選んでしまうと、かえって睡眠時に腰への負担が増えてしまう事もあるので注意が必要です。※整体師の見解です

腰対策マットレスの評価基準について

まず初めに、腰対策マットレスのランキング基準についてですが、下記の6つの基準で評価していきます。
  1. 適度な反発力
  2. 体圧分散
  3. 底付き感
  4. 寝姿勢
  5. 収納性
  6. 寝心地

寝具を選ぶ時に、人によっては重視するポイントが「寝心地」だったり「硬さ」だったりと違う場合があるので、評価のポイントとなる点について予めいくつか紹介しておきます。

1.適度な反発力

人は寝ている際に、ずっと同じ体勢でいると特定の部分にのみ重みがかかり、筋肉が疲労したり、血液やリンパ液の循環が悪くなったりします。

これらを防ぐために、脳が体に指示を出し、寝返りを打つことによって、身体を圧迫から解放し、偏ってしまった血液循環を正常に戻し、肩や腰などの筋肉を休ませています。

しかし、年齢を重ねると、身体の大きさや重さが変わらないのに筋力が衰えていく為、寝返りが打ちにくくなります。

川田先生
筋力が衰えている人でも、寝返りを打つ際に無駄な力がいらず、自然な寝返りを打つ為に、適度な反発力が重要になってきます。※柔道整復師の見解です

2.体圧分散

体圧分散とは、胸や腰にかかる負担を体全体に分散してくれるという事です。

この体圧分散がされていない寝具で寝ると胸や腰に、一晩中、大きな負荷がかかり、本来であれば睡眠中に休ませる筋肉を十分に休ませる事が出来ません。

木谷先生
腰や肩の筋肉の緊張によって腰への負担が増える原因になります。ですので、腰対策を行う上で、体圧分散に優れた寝具を選ぶのは、重要なポイントです。※柔道整復師の見解です

3.底付き感

西澤先生
薄い寝具の場合、成人男性の体格だと底付き感があります。底付き感があるということは、体圧分散しきれていない為、腰や肩などの部分に負担がかかってしまいます。※整体師の見解です

高反発マットレス1枚で底付き感なく成人男性を支えるのに必要な厚さは10㎝以上必要で、低反発マットレスの場合は、反発力が低い為、12㎝以上は必要です。

この厚み以下だと体重が重い方や大柄な方だと肩や骨盤に底付き感を感じてしまい、体圧分散が十分に行う事が出来ません。

ベッドマットレスの上に敷く場合は、起き上がる際にベッドの高さが高すぎると寝そべりづらくなる為、低反発マットレス、高反発マットレスのいずれでも4cm~10cmがおすすめです。

4.寝姿勢

腰対策をする上で、正しい寝姿勢を保てる寝具を選ぶ事が重要です。
林先生
正しい寝姿勢とは立ったときと同じように背骨のS字カーブが保たれている状態を言います。※理学療法士の見解です
柔らかすぎる寝具を使用した場合

腰が沈むため、背骨のS字カーブが崩れてしまいます。腰が沈むと寝返りが打ちづらくなるため、体重が腰回りに集中して血行不良となります。

硬すぎる寝具を使用した場合

肩や腰など特定の部位にのみ重みが集中します。これらの部位の筋肉が圧迫され血行不良となります。

5.収納性

床に直接敷く場合は、押し入れへの出し入れを行う必要がある為、重さを含めた収納性が重要になってきます。

収納性が悪かったり、重い寝具を選んでしまうと、毎日の出し入れの際に、腰に負担が掛かる恐れがあります。

また、寝具は、床やベッドに敷きっぱなしにすると湿気が溜まってカビの原因となる為、定期的に風通しの良い場所に立て掛け、湿気をよく乾燥させる必要があります。

木下先生
寝具を選ぶ際は、重さや厚みを含めた収納性もしっかり確認する事が重要です。※理学療法士の見解です

6.寝心地

良質な睡眠をとる上で、自分に合った寝心地の寝具を選ぶ事は欠かせません。ただし、寝心地は、人それぞれ体型が違うように、寝具の最適な硬さや好みも違います。

その為、実際に2~3カ月使用してみないと自分に合うか分かりません。

杉澤先生
その為、実際に試せる返品サービスや異なる硬さに交換可能な寝具メーカーを選ぶことが重要です。※鍼灸師の見解です
体重によるマットレスの最適な硬さ目安

腰対策マットレスのおすすめランキング TOP8

モットンジャパン

第1位 モットン

適度な反発力 1位 底付き感 1位
体圧分散 1位 収納性 7位
寝姿勢 1位 寝心地 1位
39,800円(税込)
サイズ:シングル
49,800円(税込)
サイズ:セミダブル
59,800円(税込)
サイズ:ダブル
 
第1位は、モットンです。

次世代高反発ウレタンフォーム「ナノスリーR」を採用しており、3種類の異なるニュートン数の中から自分の身体に合わせて硬さを選べるモットンは、理想的な寝姿勢の維持に効果的です。

適切な反発力が仰向け時に胸や腰にかかる負担を軽減し、寝返りをうった際にも身体が均等に持ち上がるため、背骨の自然なラインが維持されやすい点に特徴があります。

唯一、欠点と致しまして、中国製の為、到着時のウレタンの匂いが気になりますが、風通しの良いところで陰干しをすると、数日から二週間程度で匂いも気にならなくなりますが、匂いに敏感な方は、おススメしません。(※2019年8月追記)公式サイトに日本製に変更したと追記されており、以前気になっていたウレタンの匂いも気にならなくなりました。品質管理や臭気測定は、国内生産で格段に突っ込んだレベルで管理を徹底しているのがわかるので安心です。

モットンのここがおすすめ!

杉澤先生
適度な反発力だけでなく、3種類の異なる硬さを展開しているマットレスなので、人それぞれの最適な硬さを選ぶ事が出来、睡眠の質を下げる不要な寝返りがなく自然な寝返りを打ちやすいので、筋肉が衰え腰や肩への負担でお悩みの方におススメです。※鍼灸師の見解です

モットンのここがもう一歩!

林先生
ウレタン素材のマットレスは、温度変化により硬さ等の物性変化がある為、夏場と冬場で反発力の感じか方が少し変わる恐れがあります。※理学療法士の見解です

ライズTOKYO

第2位 スリープマジック

適度な反発力 2位 底付き感 2位
体圧分散 3位 収納性 4位
寝姿勢 2位 寝心地 2位
66,000円(税込)
サイズ:シングル
82,500円(税込)
サイズ:セミダブル
104,500円(税込)
サイズ:ダブル
 
第2位は、スリープマジックです。

表面をウェーブ状にカットした硬質ウレタンが、身体のラインに添うように全身をなめらかに支え、体圧を均一に分散してくれます。

体重を線で支える表面部と寝姿勢をサポートする中心部がバランス良く作用し、就寝中の腰や背中への負担を軽減します。仰向けだけではなく、横向き寝にも心地よく対応してくれる点も本製品の特徴です。

スリープマジックのここがおすすめ!

木下先生
それなりに分散しています。硬さはスプリングのマットレスくらいの硬さがありますが、こちらの方が全体的に支えられている感じがするので、同じ硬さでもこちらの方が良いです。※理学療法士の見解です

スリープマジックのここがもう一歩!

杉澤先生
腰が前弯している方、くびれが強い女性の方は背中に手が入ってしまうかもしれません。そのような方や、ご高齢の方、筋力が少ない方はリラックスできず、きついのではないでしょうか。※鍼灸師の見解です

magniflexk

第3位 マニフレックス

適度な反発力 3位 底付き感 3位
体圧分散 4位 収納性 3位
寝姿勢 3位 寝心地 3位
45,650円(税込)
サイズ:シングル
54,780円(税込)
サイズ:セミダブル
66,000円(税込)
サイズ:ダブル
 
第3位は、マニフレックスです。

全体にエアホール(空気孔)を備えるマニフレックスの特徴は、単なる反発のみで体圧分散を実現するのではなく、たっぷりと含まれた空気によって身体全体が均一に持ち上げられる点にあります。

身体を横たえたときに、背中・腰・お尻にかけての自然なカーブに沿って身体全体を受け止めてくれます。

マニフレックスのここがおすすめ!

木下先生
反発弾性は高く、硬さも硬めに作っているので、トッパーマットレスとして使用した場合、体重が重い方でも自然な寝返りが打ちやすおススメです。※理学療法士の見解です

マニフレックスのここがもう一歩!

木谷先生
硬めに作られている為、体重が軽い方が使用した場合、マットレスに体が沈み込まず、身体の突き出た部分で支えた状態になり理想的な寝姿勢になりにくいです。※柔道整復師の見解です

西川

第4位 エアー01

適度な反発力 4位 底付き感 6位
体圧分散 2位 収納性 6位
寝姿勢 4位 寝心地 5位
46,200円(税込)
サイズ:シングル
62,700円(税込)
サイズ:セミダブル
79,200円(税込)
サイズ:ダブル
 
第4位は、西川エアー01です。

西川エアー01のコンセプトは、「雲の上に乗っているような心地よい寝心地」。身体を点で支えて体圧を分散、そして中間層の新素材ウレタンフォーム「レフレフォーム」がクッション性を実現、さらに下層のベース部分が底付き感を排除することで、快適な寝心地を実現します。

通気性の良いウレタン素材が湿気や汗などの水分の拡散を促してくれるので、就寝中、マットレスとの接触面にべたつき等の不快感がありません。

西川エアー01のここがおすすめ!

木下先生
でこぼこの突起は手で触った時は気になるかな、と思ったが、実際に寝た時は意外に気にならず、心地よい感じがするため、寝やすいです。※理学療法士の見解です

西川エアー01のここがもう一歩!

杉澤先生
長時間寝るとなると、底つき感を実感するので疲れてしまうかもです。何年も使った時の耐久性も少し気になるところです。鍼灸師の見解です

テンピュール

第5位 フトン シンプル

適度な反発力 7位 底付き感 5位
体圧分散 5位 収納性 1位
寝姿勢 6位 寝心地 7位
58,300円(税込)
サイズ:シングル
66,000円(税込)
サイズ:セミダブル
 
第5位は、テンピュールです。

床や畳に直に敷けるコンパクトな「フトン」シリーズは体圧を分散させるテンピュールR素材で、ベーシックなベッドマットレスコレクションは上部にテンピュールR素材を用い、下部に体重しっかりささえる高耐久ベース層の2層構造となっています。

低反発の特徴を備えつつも、柔らかすぎない素材感で、低反発マットレスにありがちな「寝姿勢の不安定」が生じにくいよう配慮されています。

テンピュールのここがおすすめ!

林先生
マットレス下部に3㎝程硬めの素材を使用している為、低反発マットレスの中では、寝姿勢が不安定になりにくいと思います。※理学療法士の見解です

テンピュールのここがもう一歩!

木下先生
下部に硬めの素材を使用していますが、体が沈み込んでしまうので、やはり寝返りは打ちづらくおススメできません。※理学療法士の見解です

airweave

第6位 エアウィーヴ

適度な反発力 5位 底付き感 7位
体圧分散 7位 収納性 2位
寝姿勢 7位 寝心地 6位
71,500円(税込)
サイズ:シングル
85,800円(税込)
サイズ:セミダブル
100,100円(税込)
サイズ:ダブル
 
第6位は、エアウィーヴです。

復元力の高さに特徴のあるエアウィーヴは、体重に比例して高い反発を発揮してくれる特殊な素材です。

つまり、身体を横にしたときに、腰やお尻などの体重がかかりやすい部分も均一に支えられている状態を維持しやすい点に特徴があります。

中まで水洗いできるので、寝具特有のホコリやダニを気にすることなく安心して眠ることができます。

エアウィーヴのここがおすすめ!

西澤先生
反発の高さと同時に柔らかさを感じることもでき、適度に体を押し返してくれる素材のため、快眠を妨げることなく寝返りをうつことができます。※整体師の見解です

エアウィーヴのここがもう一歩!

木谷先生
硬さは柔らかめに作られている為、体重が重い方が使用した場合、身体が少し沈み込みやすく腰への負担の原因となる恐れがあります。※柔道整復師の見解です

株式会社イッティ

第7位 雲のやすらぎプレミアム

適度な反発力 6位 底付き感 4位
体圧分散 6位 収納性 8位
寝姿勢 5位 寝心地 4位
39,800円(税込)
サイズ:シングル
49,800円(税込)
サイズ:セミダブル
59,800円(税込)
サイズ:ダブル
 
第7位は、雲のやすらぎプレミアムです。

厚さ17㎝のボリューム感が特徴の雲のやすらぎプレミアムは、床や畳、ベッドの上に直に敷いても底付き感はありません。

一般的にへたりやすさが問題となりがちなウレタンフォームですが、8万回の圧縮試験では復元率99.9%の結果が出ており、厚みの低下率はわずか0.1%の高品質素材であることが分かっています。

ただし、ウレタン素材のみの計測結果ですので、長年使用出来るかは、信頼性に欠けます。

雲のやすらぎのここがおすすめ!

木下先生
厚さ17㎝とボリュームがあるため、底付き感の心配がなく、羊毛を使用しているので、冬は暖かくて気持ち良いかと思います。※理学療法士の見解です

雲のやすらぎプレミアムのここがもう一歩!

木谷先生
反発力・支えられている感覚が無く、沈み込んで寝返りが打てないのでは?と感じました。体が沈み込むので、一晩立たずとも数分横になっただけでもつらい。※柔道整復師の見解です

ショップジャパン

第8位 トゥルースリーパー

適度な反発力 8位 底付き感 8位
体圧分散 8位 収納性 5位
寝姿勢 8位 寝心地 8位
27,280円(税込)
サイズ:シングル
 
第8位は、トゥルースリーパーです。

独自素材の「エアブリッド」と「ファイバーブリッド」の2層で、下から上へとしっかり体重をささえ、就寝中も比較的良い姿勢が維持されやすい仕様となっています。

ただし、仰向けになって寝た時に、腰部分や太もも部分などの身体の一部にマットレスと接触しない面(空洞)が生じやすいという問題点もあります。

どの程度問題となるかについては、使い手の体格や体重によって大きく左右されそうですので、購入の際には事前に試してみることをお勧めします。

トゥルースリーパーのここがおすすめ!

木下先生
高反発マットレスの中では反発力が抑えめに感じますが、マットレス下部に硬めの素材を使用しているので、低反発マットレスより比較的良い姿勢を維持できると思います。※理学療法士の見解です

トゥルースリーパーのここがもう一歩!

川田先生
公式サイトでも「いまお使いの布団やベッドに敷くだけ」と記載しているように、マットレスなどと組み合わせて使用することが多くなるため、寝姿勢も組み合わせる布団やマットレスに起因してしまいます。※柔道整復師の見解です

まとめ

今回は、「腰対策マットレス」のおすすめランキングをご紹介しました。
腰対策マットレスを選ぶ時に重要なのは「適度な反発力」「体圧分散」「底付き感」「寝姿勢」「収納性」「寝心地」の6点だと思います。

木谷先生
「適度な反発力」「体圧分散」「底付き感」「寝姿勢」「寝心地」の5点は、それぞれ相対関係にある為、モットンをはじめとするスリープマジックやマニフレックスの評価はどのカテゴリーにおいても上位に入っております。1位のモットンに関しては、日本製で厚みが10㎝と底付き感がないことから、「腰対策マットレス」としての評価が最も高くなっています。※柔道整復師の見解です

下記ページでその他の機能性についてもご紹介しています。

最後に、各商品の順位と購入できる販売サイトをもう一度まとめます。

モットン

46.8/60点

モットン販売サイト

スリープマジック

44.6/60点

ライズTOKYO販売サイト

マニフレックス

44.2/60点

マニフレックス販売サイト

西川エアー01

41.4/60点

西川販売サイト

テンピュール

40.7/60点

テンピュール販売サイト

エアウィーヴ

39.7/60点

エアウィーヴ販売サイト

雲のやすらぎプレミアム

39.0/60点

雲のやすらぎ販売サイト

トゥルースリーパー

36.9/60点

トゥルースリーパー販売サイト
奥山さん
返金保証や交換保証が付いているマットレスは、公式サイト以外での購入は、対象外になる場合もございますので注意が必要です。※介護福祉士の見解です

今回ご紹介した各商品の特徴が、ご自身の目的に合わせたマットレス選びの参考になれば幸いです。


腰への負担に悩んでいて、マットレスを買おうと思っているのであれば4万円以下で購入でき、楽天市場:★★★★☆ 4.45(2,406件※)、Yahoo!ショッピング:★★★★☆ 4.54(511件※)、AMAZON:★★★★☆ 4.1(298件※)と大手ECモールで高評価の日本製の「モットン」がおススメです。※2023年2月時点(シングルサイズのみ集計)

「モットン」は3種類の異なる硬さを展開している為、話題のマットレスで唯一、交換サービスを行っており、交換サービスの満足率の高さも、人それぞれの最適な硬さや好みが異なるという観点から見ると納得いきます。さらに、交換サービスだけでなく、90日間の長期返金保証も付いているので、安心して試せるのが良いと思います。※返金保証・交換サービスは公式サイト限定です。
マットレスランキング1位を総なめにしているとの事で、その機能性の高さから、全国各地の整骨院で施術用マットレスとして採用され、さらに老舗旅館やホテルにも多数設置されている今話題のマットレスです。




※モットンジャパンのサイトより引用